夏の猛暑にヨーグルト!

令和7年度国産牛乳乳製品の需要拡大・競争力強化対策事業
独立行政法人農畜産業振興機構 後援

ヨーグルトに含まれる乳たんぱく質には、水分を体内に保持する力があるという研究結果が出ています

POINTどうして夏の猛暑に
ヨーグルトなの?

教えて!谷口先生

谷口英喜先生
谷口英喜先生
済生会横浜市東部病院
患者支援センター長
栄養部担当部長

2025年の夏こそ、ヨーグルトで万全の対策を

近年、地球は「沸騰化の時代」に突入しており、今年の日本の夏も酷暑が予想されます。熱中症の搬送者数は毎年増加傾向にあり、その多くはなんと屋内で発生しています。特に気をつけるべき高齢者や乳幼児をはじめ、誰にとっても、生活のあらゆる場面での対策が欠かせません。水分補給の重要性は広く知られるようになってきましたが、実は「水分を補う」だけでは不十分で、「水分を保つ力」、つまり「水分保持」がこれからの熱中症対策の鍵を握っています。そこで注目していただきたいのが「ヨーグルト」。私たちにとって身近な存在であるヨーグルトに含まれる「乳たんぱく質」には、体内の水分を保持する機能があり、「乳酸菌」による体温調節機能の向上も期待できます。また、食欲不振に陥りやすい暑い時期でも食べやすく、一般的に80%以上が水分のため、食べるだけで水分補給効果が期待できます。普段から毎日ヨーグルトの食べきりサイズ1パック(100g程度)を1日1~2パック程度食べるのがおすすめで、タイミングとしては、朝と夜の2回、こまめに分けて摂るのが理想的です。夏の体調を整える一つの手段として、ぜひヨーグルトを上手に活用してみてはいかがでしょうか。

PROJECT「私らしくヨーグルト新発見」
プロジェクト

私たち日本乳業協会は、ヨーグルトをはじめとする牛乳、乳製品について
品質・安全性の向上や、生産技術の改善、 協会ホームページや各種啓発チラシ、食育授業やセミナーを通じて情報発信を行い、
需要の拡大、酪農・乳業界全体の活性化を目指しています。

日本がいよいよ直面する「2025年問題」。
超高齢化社会が進行することで、医療や介護、社会保障費に負担がかかることが懸念されています。
また、厚生労働省は健康寿命を引き延ばす「スマート・ライフ・プロジェクト」を開始し、健やかな生活習慣形成を目指しています。
健康寿命延伸には、良質なたんぱく質やカルシウムなどの摂取が必要といわれておりますが、
ヨーグルトをはじめとする牛乳・乳製品は毎日の食事の中で手軽においしく、それらの栄養を摂取できる食品としてうってつけといえます。

私たち日本乳業協会は、ヨーグルトを日々の食生活に取り入れることで、人々の健康習慣づくりを応援するプロジェクトとして

「私らしくヨーグルト新発見」プロジェクトを立ち上げました。

about一般社団法人 日本乳業協会とは

一般社団法人日本乳業協会は、乳業メーカーを中心とした企業や都道府県協会など66の正会員と、101の賛助会員で構成しています。
牛乳・乳製品について、品質・安全性の向上や、生産技術の改善、知識の普及、消費拡大に関する取り組みを行っています。
また、協会ホームページや各種啓発チラシ等による情報発信、食育授業やセミナーなどを通じて、
ヨーグルトをはじめとする牛乳・乳製品の需要拡大、酪農・乳業界全体の活性化を目指しています。

日本乳業協会について
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REFERENCES出典

  • 気象庁HP
  • 総務省「令和6年の熱中症による救急搬送状況 」
  • 厚生労働省「令和6年 職場における 熱中症による死傷災害の発生状況」
  • 「熱中症環境保全マニュアル2022」(環境省)
  • 厚生労働省「熱中症による死亡数の年次推移」
  • こども家庭庁「みんなで見守り「こどもの熱中症」を防ぎましょう!」
  • 谷口英喜『熱中症からいのちを守る』評言社(2024.5.27 発行)
  • 文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
  • 後藤正樹、岡崎一信、上条義一郎、池川茂樹、増木静江、宮川健、能勢博『5日間の有酸素トレーニング中にたんぱく質と炭水化物を補給すると、若い男性の血漿量の増加と体温調節の適応が促進される』(2010年10月)
  • Li, Chen, Wang, Pei, Ren, Dai, Li, Ma, Wang, Chang, Chen, Song and Xu.
    『Heat acclimation with probiotics-based ORS supplementation alleviates heat stroke-induced multiple organ dysfunction via improving intestinal thermotolerance and modulating gut microbiota in rats』( Frontiers in Microbiology, Vol. 15, Article 1385333 /2024年6月 )